そんなあなた向けの記事になります。
結論
”作曲の幅を広げたい時に練習すれば良い”
というのが結論です。やはり楽器を練習すれば自動的に作曲が上達するわけではありません(することもあるけど)作曲に対して課題を発見し、その解決策で楽器を練習してみる、というのが良い流れだと思います。最悪なのは「作曲に行き詰まる」→「楽器練習を始めたけどうまくいかない」→「作曲も楽器もダメだ…辞めちゃおう」です。せっかく始めたのにもったいないですよね。なので作曲の上達を一番に考えて何か解決したい時に楽器の練習を一つの解決手段として考えるのが良いと思います。
それではどんな時に楽器を練習し始めれば良いか、次を確認してみましょう。
楽器練習で得られる効果
それでは楽器を練習する際にどのような効果が期待できるでしょうか。主に以下の4つが考えられます。
・コード進行作りが楽になる
・メロディが心地良くなる
・音の強弱についてイメージできるようになる
・リズミカルな伴奏が作れるようになる
どれも出来るようになったら嬉しいものばかりですね。本当にできるようになるのか?半信半疑の方もいらっしゃると思いますが、楽器の練習をしないとどれも難しいものばかりです。早速ですがまずは練習するのにおすすめの楽器紹介から始めます。
おすすめの楽器
先におすすめの楽器を説明しようかと思います。個人の見解なので他の意見もあるとは思いますが、作曲に関しては以下の楽器を少し練習しておくと楽になると思います。また今回紹介するのはどのジャンルでも役立ちそうな楽器を紹介しているつもりです。おすすめ順に説明していきますので確認していきましょう。
・ギター
一番のおすすめはギターです。理由としては曲の核であるコードが弾きやすく、コードチェンジもやりやすいためです。ものすごく雑な言い方をすると以下の4つが押さえられれば、フレットをずらすことによってどんな曲でもコードで弾けるようになります。フレットを一つずらすことによって半音上下することになるので”G:334553″を一つずらすことによって”G#:445664″となります。そのためこの4つで全ての音階のメジャーマイナーを弾けるようになる、ということになりますね。またコード譜のサイトを見てると”Cadd9″や”Cm7″とかも出でくるかと思いますがそれらは元となっている”C”、”Cm”を弾いても最初は大丈夫です。慣れてきたらテンションを入れたものや他の抑え方を練習すれば良いと思います。
・ピアノ
次点はピアノ。個人的には最強の楽器だと思っているので練習をしておきたい所ですが、弾けるまでに時間がかかりすぎるので次点となりました。メロディの弾きやすさやリズムの取り方はギターとあまり差はないと思います。ただコード弾きと移調が難しい、という作曲要素の取り掛かりでピアノの方が難しいんですよね。しかし、テンションやボイシングを考えるようになるとギターよりピアノの方がやりやすいと感じるところもあるので、ある程度ギターが弾けるようになったらピアノでコードを練習するのは効果絶大だと思います。
・ドラム
ここからはやっておくと作曲のクオリティがグンと上がる楽器の紹介です。ドラムが3番目なのはドラム君のことみんな知らないでしょ…?そもそもスネアとかハイハットとかどれでどうやって演奏しているの?というのがイメージできないと思うので、まずは触ってどれがどんな音がして、どんな感じで叩いてるのか体験すると打ち込みが変わってくると思います。それに楽曲を聴いて聞こえるようになるのも良い点です。
ただ”練習する”というハードルが高すぎるのが難点。スタジオに個人練で行けば1時間500円から1000円ぐらいの価格で行けるので行ってみるのも良いと思います。ドラムを叩ける人を連れて行くのが尚良しです。
ちなみにドラムを少し触っていると以下の後半のような打ち込みに自然となると思います(後半はベロシティだけ変化させてます)スネアは好みが分かれると思いますが、ハイハットは前半は息が詰まりそうな感じで後半は叩いてる感が出てるのではないでしょうか。この前半みたいなハイハットを打ち込んでいると聴いている側もツラくなってくることが多いと思うのですが、意外に多いんですよね。少しの手間で印象が変わってくるのでドラムも少し触っておくのはとても有効かと思います。
・ベース
最後に紹介するのはベース。ギターを弾いているととっつきやすくておすすめです。「ベースはルート音をなぞっていればいいのでは?」そんな血も涙もないことをおっしゃられる方もいるかもしれませんが、ベースをこだわるといつの間にか曲のクオリティが爆上がりするのでちょっとは勉強してやってくださいよ。
というのもベースは他の楽器とは違うメロディラインを奏で、リズムの核となっているからです。おすすめの練習は”曲のコピー”です。最初はスラップを使っていない楽曲でミドルテンポのものがいいかと思います。弾いているとベースの独特のリズム、メロディーの弾き方、ルートのなぞり方、スライドなどの重要性がわかるかと思います。
作曲上達を目的とした楽器練習
それでは作曲を上達させるために何を練習すれば良いでしょうか。難易度が易しい順に説明していきます。
コード弾き
まずはその楽器でコードを弾くことを練習しましょう。そのためギターとピアノでの練習がおすすめです。最初は弾けるだけで良くてリズムに合わせて弾くも考えなくて良いと思います。好きな曲があればそれのコード譜を見ながら、サビだけでもいいのでコードを順番に弾いてみる等をトライして、モチベーションを上げて練習をしていきましょう。
慣れてくると自分の好みのコード進行が出来たりして、作曲する際のコード進行の引き出しが増えます。弾けると試行するスピードが早くなるのも良い点です。
弾き語り
次に弾き語りです。これもギターとピアノがおすすめです。慣れない内はコードチェンジ時に一度だけジャーンと鳴らしてその後に歌う、みたいな感じでいいと思います。慣れてきたら原曲のリズムに合わせて弾きながら歌う、ということができるといいです。最初は難しいと思いますがやっていれば自然とできるようになると思うのでトライしてみましょう。
これらを練習することによって”メロディが心地良くなる”が達成できるかと思います。打ち込みだけでやるメロディと弾き語りしてからそのメロディを打ち込むのでは結構違うことが多いんですよね。歌いやすいっていうのは聴きやすいに繋がる部分もあると思いますし、それが分かってると逆に歌いにくいようなメロディにすることによって印象付ける、とか”これはメインメロディーじゃなくてサブのメロディーだよ”みたいなことを出来たりもするので。
また気持ちよく弾き語りできるようになると”音の強弱”や”リズミカルな伴奏”もできるようになってくると思います。気持ちよさを追求していきましょう(家で練習する場合は音量に気をつけましょう)
ボイシング
ここから難しくなっていきます。ここまでの内容で曲はできるのでここからは行き詰まってからでも良いのかもしれません。ただ知識としては大事なので今はピンとこなくても流し読みしておくことをお勧めします。
「ボイシングとは?」そんな声が私にも聴こえてきています。ボイシングとはコード内の音の構成と言った感じです。実際にどのようなものか見てみましょう。
どうでしたでしょうか。これは全てCmaj7のコードなのですが結構違く聴こえませんでしたか?コード進行によって同じコードであってもハマるコード、ハマらないコードがあるのでそれらを意識してコードを構築するのも大切になってきます。
もしかしたら”楽器は弾けなくて、心地良い感覚で作曲してるんですよね”というのはここが上手い人が多いのではないかなーと個人的には思っています。とは言え、楽器が弾けた方が再現性が高く、時間も掛からないと思うので弾けた方が便利かなとは思いますが。
ちなみにボイシングを考えるのはピアノの方がやりやすいです。というのもギターは弦の本数や弦の音の離れ方など、和音を弾く際の制限がピアノに比べ多いためです。私の場合は、おおまかな進行はギターで作って、後でピアノで調整する方法を取っていたりもします。
アドリブ
最後にアドリブです。アドリブをするためには楽器の特性を知ることであったり、スケールの概念を知ることだったり、それらに沿った練習をする必要があったりするので他とは比べ物にならないぐらい努力が必要ですが、出来るようになると楽曲のクオリティの担保が出来て良いと思います(諸説あり)
これはメロディを作る際に弾き語りをするのと似たようなことで、その楽器の良いところを引き出しつつ伴奏やソロを作れる、というのは強い武器になりますよね。また音源についているアーティキュレーションをうまく使えるようになる、というのも良い点です。
ちなみにアドリブは出来なくても、使いたい楽器の演奏動画を観て聴くだけでも作曲には活かせるので自分で弾くのは難しい楽器(三味線や琴、バイオリンetc)はそれらで補う、というのはアリだと思います。
さいごに
いかがでしたでしょうか。ここまで読んでいる方は「ちょっと楽器やってみても良いかもな」と思ったはず。きっと。作曲のために練習するのであれば、ギターは弾ければ良いので安いものでOKですし、曲に合わせて弾けなくても全然良いのであまり練習も必要ありません。自分の作曲の幅が広がること間違いなしなので何かの楽器に挑戦してみるのはいかがでしょうか。
本記事は以上となります。ここまで読んでくれた方ありがとうございます。作曲に関することを中心として記事を書いておりますのでもしよろしければ他の記事も読んで行っていただけると貴方の作曲ライフが向上する、かもしれません。
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