DTMer必見!?耳を鍛えるSoundGym体験記

DTMer必見!?SoundFym体験記 作曲
この記事では
  • DTMを始めたけどイコライザーとかコンプレッサーでどう変わるかよくわからない。
  • 鍛える方法はないの?
  • SoundGymを始めたけど、みんなどういう状況か知りたい。

 皆さん、いかがお過ごしでしょうか。普段はAudioStockに楽曲提供を行い(2025/5/2現在 600曲ほど)Piascoreでソロギター譜面を販売しているbunkimanです。
 本日は最近始めたSoundGymというのが作曲、MIX共に良い影響を与えてくれていて、一応Golden Earsという称号(後述)をいただけたので体験記をまとめさせていただきます。

SoundGymってなに?

 概要としてはトレーニングを通じて耳を鍛えるというイメージ。トレーニングの内容としてはEQが掛かっている音源を聴いて、それに合うようにEQをかけたり、どちらがコンプレッサーが掛かっているかを聴き分けたり等。それらをクリアしていくとポイントがもらえるという仕組みになっている。
 トレーニングは現在20種類ほどあり、ワークアウトという形で毎日5種類(無料だと3種類)提示してくれてそれらを30分ぐらいかけてやる。ちなみにワークアウト以外でも全てのトレーニングはやることが可能。各トレーニングはクリアするとレベルが上がり、レベルが上がるほど獲得ポイントが多くなるので、好きなトレーニングだけを極めることも可能になっている。

 ポイントが貯まると称号が貰えて、以下のようになっている(SPIがポイント)

Iron Ears   : 350 SPI
Bronze Ears  : 5,000 SPI
Silver Ears  : 50,000 SPI
Golden Ears  : 300,000 SPI
Diamond Ears :1,500,000 SPI

 ちなみに私はGolden Ears。現在ワークアウト43なので数日前の40日ぐらいで到達したようです。

 まぁそれは良いとして、どのようなメリットがあるのか、私目線で書きます。

メリットは?

 メリットとしては以下の3点を感じています。

・MIXが早くなる
・音作りが捗る
・曲の中における音の違和感を少なくできるようになる

 それではそれぞれどのようにメリットを感じているか説明してゆきます。

MIXが早くなる

 SoundGymのトレーニングを進めていくと”音の解像度“が上がる感じがします。何人か感想を聞いてみたのですが、皆さん”音に関する知識が増える“みたいなニュアンスだったので合っているかと思います。そのため、MIX時に”あ、この辺の音をいじれば良さそうだな”というのがEQなのか、コンプなのか、リバーブなのか、という当たりどころを探すのが早くなります。
 それと自分が行わないようなプラグインの使い方に遭遇することがあるので、そういう知見が増えるのも起因しているかと思います。私で言えば、あまりEQでブーストすることがなかったので”あ、こういう音になるのね”とわかったり、コンプレッサーで色んな設定を聴くようになったり、といった感じですね。強制的に知見が広がるので、かなり力がついた気がします。

音作りが捗る

 先ほど書いた”音の解像度“が上がる影響ですが、音作りに今よりこだわるようになると思います。というか”あぁこんな感じの音にしたいな”と思った時に再現できる確率が増えるので成功体験が増えて、SoundGymをやる以前より音作りを積極的にするようになったと感じています。
 あとマイナスな音作りより、プラスな音作りが増えたような感じがするんですよね。”ここダメだなー”ではなく”こうしたらもっと良くなるんじゃないか”みたいな気持ちで音作りが出来るようになった気がします。

曲の中における音の違和感を少なくできるようになる

 SoundGym体験以前では意識できていなかった部分まで音が聴こえるようになるので違和感に気づきやすくなります。それは今までの流れでは当然なのですが、以下の2点について改善が出来るようにもなりました。
 一つ目は、皆さん楽器は演奏されておりますでしょうか。自分の一番馴染みがある楽器って、音が大きくなりがちではないでしょうか。私の場合はドラムが馴染みがあるので、MIX終わっていい感じにできたと思っても、次の日聞いたりすると”あれ、ドラム大きくね…?”と思うことが少なくありませんでした。それが明らかに減ったんですよね。以前はよく悩んでいたのですがそれが減ってとてもハッピーな気分になれます。
 二つ目は、MIXでリファレンス音源に近付けることがより上手くなったことです。トレーニングに音を記憶して、記憶を頼りにフェーダーを操作して元音源に近付けるものがあります。そこで思い知るんですよね”今まで、俺、めちゃくちゃ適当だったな…”ということに。リファレンス音源に近付ける作業も記憶して、自分の音源で近付ける、という作業なのでここの記憶を反映するスキルがないとなかなか上手くいかないんですよね。

 以上が私が感じたメリットの一例です。私が感じた感想なので、他の方が行えばまた違うメリットを享受できるんじゃないかな、と思っています。なんていったってトレーニングは20個以上もあるので。そこで気になってくるのは料金ですよね。それは次に説明します。

料金形態

 料金形態はまず無料と有料で分けられます。無料は毎日ランダムで3トレーニング行うことが可能です。お試しにはピッタリですね、私も無料で2日やって”こ、これは効果絶対あるだろっ…!”と思って有料プランに変更しました。
 有料プランは以下の3つのプランになります。

・月契約サブスク($24.95/月)
・年契約のサブスク($11.40/月、$136.80/年)
・買い切りプラン($395)

 これは個人の好みによるので相談してください、財布と。ちなみに私は年契約のサブスクにしました。私の性格や経験上、3ヶ月以上毎日コツコツやると効果が出てくるんだろうなぁ、という天啓が降りてきましたので。代わりに私の財布は啜り泣いておりました。それでも2万のプラグイン買うよりも2万円で一年トレーニングすることで一生もののスキルが身につくと思えば中々安いのでは、と思っています。

各トレーニングの概要と所感

 ここからは各トレーニングがどういうものなのか、今現在、私がどう感じているのか、というのを書き綴っていきます。一人でトレーニングしていると”こう思うんだけど、みんなどう思ってるんだろうな”と感じることも多いでしょう。そんな時は私の想いを参考にしていただければと思います。

EQ関連

 Peak MasterはEQで一部の帯域がブーストされている音源のビフォーアフターを聴いて、その帯域がどの辺かを当てるトレーニング。個人的に300〜800Hz辺りが難しすぎる。6000〜12000Hzは”意味あるのか…?”と思いながらやっている。ただこのトレーニングのおかげで300〜800Hz辺りの処理の大切さを思い知りました。

 EQ MirrorはEQが掛かった音源を聴き比べながらEQの設定を寄せていくトレーニング。慣れていない場合は音源をNoiseでトレーニングするのが分かりやすくておすすめ。”どこまでできるかな、でも得意だからなぁ〜wwwww”とか調子乗ってやっていましたが結構難しくなってきました。低いレベルだと2つぐらいしかEQのポイントをいじらなくていいのですが、24レベルぐらいだと4ポイントいじるのが普通になってきます。得意な帯域を作っておくと進めやすいかも知れません。

 Kit CutはEQで一部の帯域が減衰されている音源のビフォーアフターを聴いて、その帯域がどの辺かを当てるトレーニング。Peak Masterの逆になっていますね。あんまり得意ではない…悲しい…。

 EQ Cheetahは1分間に25問正解する目標が設定されたPeak Master、という感じのトレーニング。ついにEQに反射神経が求められる時代になってきました。個人的にはかなり難しいトレーニングで、レベル1からレベル2に上がるのが一番難しく、それ以降は案外順調にレベルアップすることができると思います。慣れって大事なんですね。

 Filter ExpertはEQが掛かっている音源のビフォーアフターを聴いて、どちらのEQ設定がなされているか2択で答えるトレーニング。ベル型とかパスフィルター、シェルフなどの形を意識しながら選択するのが聴き分けるコツ、と私は思っています。なんとなくワークアウトに出てくる回数が少ないような気がするのであまり印象がない。

 EQ Knightは画面にEQカーブが表示されるので、元音源、音源1、音源2を聴き比べ、音源1、2のどちらが画面上のEQカーブを施したものかを当てるトレーニング。あまりやってはいないものの私のパーセンタイルが低すぎて驚いていますが、レベル7でも難しいと思っています。というのも音源1、2のEQカーブが少し右にずれただけ、みたいな問題も出るので、結構ピンポイントで帯域の音が分からないと正解できないことも多いからです。みんなEQ力高過ぎだろ…。

 Bass Detectiveは低音域だけ(600hzぐらいまで)を対象にEQでブーストされた帯域を当てるトレーニング。最近追加されたのか、ワークアウトに出てこず存在を知りませんでした。Peak Masterの低音域版なら簡単やろ、って思っていましたが結構難しかったです。MIXにおいても聴き心地を左右するのに重要な帯域に絞ったトレーニングなので重点的に行うのはアリだと思っています。私も今から頑張ろう。

コンプ関連

 Compressionistはリファレンス音源と聴き比べて、コンプレッサーの設定を合わせていくトレーニング。合わせる設定はレシオとアタックタイム、リリースタイムだが、レベル15だとまだレシオとアタックタイムを合わせるトレーニングしか出てきてないです。
 聴きどころとしては各音のアタック感、コンプによって音が立ち上がっているリリースの部分だったりします。今までMIXする時はWavesのRCompresserをあまり考えずに使っていましたが、音の変化を知ることができたので、以前よりもコンプで音の調整ができるようになったと感じています。

 Dr.Compressorは二つの音源を聴き比べて、どちらにコンプが掛かっているかを当てるトレーニング。これも難しいと思ってるんだけど、出来る人多過ぎない?私がコンプ聴き分けられないだけなのかな…。とはいえこれもワークアウトにあまり出てこないので、個別で少し取り組んでみようかな。

空間系関連

 PanGirlは音がどの位置から発しているか、正しいパンを選ぶトレーニング。割と得意なので調子に乗っていたのですがレベルが上がってくると音の中心が分かりづらくなり難しくなってきました。他のトレーニングもそうなのですが、レベルが上がってくると色んな方面から難しくなってくるのも面白いところ。これからも頑張るぜ。

 Reverb Wizardは3つの音源を聴いて異なるリバーブが掛かっているものを当てるトレーニング。最初の方はすごく簡単で、もはやDry/Wetぐらい違いがあるのでサクサク進みます。ただレベルが上がってくると、リバーブの長さが若干違うとか、恐らくリバーブの帯域カットの設定が違うのかな、というぐらいの違いになってきます。今後はどれくらい難しくなっていくか、怖いですね…。

 Delay Controlはディレイタイムを2択で当てるトレーニング。これができたところで…?と思わんことはないけど色々なディレイタイムを聴く体験にはなるので貴重なトレーニング。ただ”10ms” or “20ms”とかは人間にできる範囲なのか…?と思いながらやっています。まぁ出来る人もいるのでしょうか…。

 Stereohead同じ音源が同じパンに振られているので、それがどれくらいかを当てるトレーニング。結構得意だなぁと思ってやっていたのですが、レベル19になって急に分からない問題が出てきました。今までの感覚でLR60ぐらいだろうなぁ、と思ったらLR90だったり、逆にLR30だったり。耳悪くなったんかな、って思うぐらい外れるようになったのですが、きっと私が何かに気付いてないのでしょう。これから原因を探しにトレーニングしていきます。

その他

 DB Kingはビフォーアフターで音源が何db変わったかを二択で選ぶトレーニング。やる前はすごく自信がありましたが、やってみると全然ダメでした私。すごく苦手分野です。二択は分かりやすい”-24″ or “-17″みたいなものもあれば”1.5” or “2”みたいな絶妙なものもあります。一番驚いたのは”0″ or “0.5”が意外に分からないこと。凹みはしたものの分からないことを知れたのは非常に良いことだと思っています。

 Balance Memoryは4パートで構成された音源(例:ドラム、ベース、バッキング、メロディ)を記憶して、記憶が終わったら4パートの音の大きさを調整して元の音源に近付けるトレーニング。これもやる前は自信がありましたが、思った以上に苦手でした。ただリファレンスに近づける技術を一番ダイレクトに磨けるトレーニングだと思っているので、ワークアウト以外でも取り組んでいます。

 Distorted Realityはよりディストーションが掛かっている、歪んでいる音源を2択で選ぶトレーニング。なんとなくザラザラ聴こえる方を選んでおけばいいと思う(暴論)まだレベル11と高くはないんですけど結構難しくなってきました。納得いかないのが2つの音源の音量が違う場合があるところ、ほんと許さないからなっ…!
 ザラザラ聴こえる、音が割れてる、アタック感が弱くなっている、という感じのところを目印に今は進んでいます。

最後に

 いかがでしたでしょうか。私はお金を支払って音楽を練習するという機会が非常に少なかったのでこういうサービスを通じて色々学べるのは非常に楽しいです。またこういうプラグインって上達を感じる機会が少ないので、SoundGymで上達を感じるのは良いのではないでしょうか。登録したら是非とも私をフォローしてください笑

 本記事は以上になります。以下は宣伝です。

Audiostockというサイトで楽曲を販売しております。視聴もできますので是非覗いてみていただけると幸いです。

AudiostockでBGM・効果音を販売中!

AudioStockの登録はこちらから↓

BGM・効果音 使い放題 定額制スタンダードプラン Audiostock BGM・効果音 使い放題 定額制動画配信者プラン Audiostock

またいつもは↓のような楽曲を作っていますのでどうぞ聴いて高評価・チャンネル登録していただけると非常に嬉しいです!嬉しいです!!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました