そんなあなた向けの記事になっております。本記事で取り扱う事象と同じ事象かは分かりませんが解決策についてはきっと参考になると思うので是非ご一読をしていただければと思います。
今回の現象はこちら。上がOTT挿す前で下がOTTを挿した後です。
OTTを挿した後は音がすごく伸びている感じがします。”音を良くするためにOTT挿したんだけど!”と思ってもこれはちょっと違いますよね。実際私もなんか違うなぁと思って深く考えず使うのをやめたこともあります。さてこれはなぜ起きているのでしょうか。ちなみに今回の記事の解決法を試すと以下のようになります。
こうしたいんだよね?きっと…。それでは早速、原因と解決策を確認していきましょう。
原因
原因は”リバーブ、ディレイ成分を持ち上げてしまっているから”です。OTTはUPWARDの機能を持ったマルチバンドコンプレッサーなので、コンプの設定に達していない音を持ち上げる効果もあります。使用している音源によっては元々リバーブ成分が入ってしまっているWAVや音源プラグインの機能でリバーブが付いているものがあります。そのリバーブ成分を持ち上げてしまって良い場合もありますが、意図しない形で聴こえてしまうことがある、ということになります。
OTTの挙動については下の記事に書いてあります。
解決策
恐らく元の音をOTTで変化させたいと思うのでそういう趣旨で解決策を探っていきましょう。沢山のケースが考えられますがよくありがちなケースを4つ取り上げていきます。基本的に空間系のプラグインが悪さをしている場合が多いのでその周りを確認していきましょう。
プラグインを挿す順番を変える
空間系のプラグインの後ろにOTTを挿していると当然このような現象が起きてしまいます。意図的にこの順番にしていないのであれば、OTTの挿す順番を空間系プラグインの先にしましょう。もちろんOTTが後の方が自分のイメージしている音に近い場合はそのままで大丈夫だと思います。
プラグインのリバーブ設定を変更する
音源プラグインによってはリバーブを内蔵しているものもあるかと思います。その場合、どうしても音源の後にOTTを挿すことになるので自分のイメージに合うように空間系のFXの設定を変更するか、切って後から別の空間系のプラグインを挿すのがいいかもしれません。
VITALの場合
実はVITALのコンプレッサーってOTTとほぼ同じ機能を持ったマルチバンドコンプレッサーなんですよね。近しいことは出来るのでOTTは使わずにこのコンプレッサーで解決してしまう、という方法もあります。そうすれば、内蔵しているリバーブ類を使いつつもその前にコンプレッサーを使うことができるようになりますので。詳しい使い方については以下を参照してください。
Serumの場合
Serumに至ってはコンプレッサーの種類でOTTがあります。これを知った時「え、コンプレッサーの種類選べるの?」という所から驚きだったのですがOTTも選べてしまうんですよね。挿す順番としてはこれもまた他のと同様の考え方で大丈夫かと思います。
さいごに
いかがでしたでしょうか。OTT使った場合の意図しない音の変化については、仕組みが分かっていても考える前に”使うのやめておくか”となると勿体ないです。音に変化をつけるプラグインはイメージと違うとすぐ外しちゃうので、外す前に考えるクセをつけたいですね。私だけかもしれませんが。
ちなみに今回の記事はディレイ、リバーブを使用しているSerumの音源を使用していました。イメージ通りではない方はインサートにOTTを挿した場合です。私のイメージ通りとしてアップした音源はSerumのFXタブで、ディレイ、リバーブの前にコンプレッサーのOTTを挿したものでした。
補足ですが、空間系のプラグイン、特にリバーブの挿す順番については空間系のチャンネル(トラック)を作って、そこにセンドするようにすると音がまとまりやすくなります。なので音源に対して直で空間系のプラグインを挿している場合はそのようにまとめてみるのも良いかもしれません。
本記事は以上になります。上手く使えば頼もしい戦力であることは間違いないOTT。OTTで音が良くなれば他のプラグインを触った時にも通じることもあると思うので、まずはこやつを使いこなしていきましょう。
Audiostockというサイトで楽曲を販売しております。視聴もできますので是非覗いてみていただけると幸いです。
AudioStockの登録はこちらから↓
またいつもは↓のような楽曲を作っていますのでどうぞ聴いて高評価・チャンネル登録していただけると非常に嬉しいです!嬉しいです!!!
コメント